サイズ不明でも寸法は残る一枚
トレーニング時や戦闘服の中から着るのが、このODTシャツの本来の役目だ。この一枚は号数の表示こそ失われているが、肩幅約46cm、袖丈約16cm、身幅約48cm、着丈約68cmという寸法が確認できる。
脇下にはわずかな色あせも見られる。
訓練着としての一枚
号数の表示がなくとも、こうした具体的な採寸が残っていれば、当時どんな体格の兵士に合わせて作られていたかを推し量ることができる。脇下の色あせは、動作を伴う場面で実際に着用されていた証だ。
作りと質感
厚手の綿素材は色あせがあっても厚みを保ち、実用品としての強度に問題は見られない。ゆとりのある身幅は、重ね着や動きやすさを想定した設計だろう。
いま、遺産として
タグの情報を失っても、生地に残る寸法と痕跡が、この一枚の来歴を静かに語り続けている。








