実物が語る使用の跡
ショルダーストラップとフレームがひとそろい残るALICEパックである。金具のサビと生地の破れをそのまま残した「実物」の状態は、修復も装飾もされていない本来の姿を伝えている。
フレームは背中への荷重を分散させるための骨格で、パック本体を長時間背負い続けるための工夫のひとつだった。
傷みが語ること
サビや破れは欠点である以上に、実際の運用でどれほどの負荷がかかっていたかを物言わずに教えてくれる。整備された展示品にはない生々しさがここにはある。
いま、遺産として
きれいに整えられていないからこそ、この一点は使われた装備そのものの記録として残っている。













