モスグリーンの記憶
モスグリーンに染められたこの一枚は、訓練の場で兵士の体温調整を支えたTシャツである。実際にトレーニング着として使用されていた一点だ。
サイズはSで、肩幅約43cm、袖丈約17cm、身幅約45cm、着丈約63cmとコンパクトにまとまっている。
OD色という選択
モスグリーンという色は、制服の下に着ても違和感がなく、汚れも目立ちにくいという実用上の理由から選ばれていた。派手さを排したこの色合いこそ、軍用インナーらしい合理性の表れだ。
作りと質感
厚みのある綿ニットは吸湿性に優れ、繰り返しの使用に耐える作りになっている。コンパクトな寸法は動きの多い訓練の場面を想定した設計だろう。
いま、遺産として
色合いも寸法も飾り気のない一枚だが、それこそが実戦を想定した装備の本質を物語っている。






