色あせが刻む使用の記録
モスグリーンに染められたこの一枚は、訓練の場で兵士の体温調整を支えたTシャツである。全体的な色あせが、長く着用されてきたことを物語っている。
サイズはM。
汗を吸うという役目
色あせは日光や洗濯、そして汗による繰り返しの負荷が積み重なった結果だ。一部分だけでなく全体に及んでいることから、この一枚が特定の場所だけでなく、まんべんなく使い込まれていたことがうかがえる。
作りと質感
色は褪せていても生地自体の厚みや編み立ての強度は保たれており、実用品としての基本性能は損なわれていない。丈夫さを前提にした軍用品らしい作りだ。
いま、遺産として
色あせた一枚は、地味だからこそ嘘をつかない。着られてきた時間の長さそのものが、生地の色となって残っている。








