現場を包んだ一着
フィールドジャケットは、屋外での任務にあたる兵士のために作られた実用重視のアウターである。襟元はボタンで立ち上げられる構造になっており、風や冷気が首筋から入り込むのを防ぐ工夫が施されている。
肩幅43cm・身幅52cm・袖丈60cm・身丈68cmという寸法からは、体を動かしやすいゆとりを持たせた作りがうかがえる。
大きなポケットの意味
前面には大ぶりのポケットが配され、地図や工具、携帯食といった細々とした装備をすぐ取り出せる位置に収める設計になっている。手袋をしたままでも開閉しやすい大きさは、野外での作業効率を左右する細部である。
作りと質感
中古品としての使用感には、任務や日常の中で袖を通されてきた年月が刻まれている。生地の張りや色の落ち着きは、新品にはない実物ならではの表情だ。
いま、遺産として
飾らない実用の美学が詰まった一着として、当時の現場の空気を今に伝えている。









