仮想敵を演じた一着
COAT VLACK 357 COMBATは、軍の特殊部隊や、通称OPFOR(対抗部隊)と呼ばれる部隊で使用されたコンバットジャケットである。演習において仮装敵軍を演じる部隊に用いられた品で、サイズS-S、肩幅約42cm・袖丈約54cm・身幅約52cm・着丈約72cmとタイトな作りになっている。
市場に出回る数が少なく、状態は中古良品を保っている。
演習を裏で支えた役割
軍事演習の実効性を高めるには、味方だけでなく現実の敵に近い動きをする対抗部隊の存在が欠かせない。このコートはそうした演習の裏方として、実戦さながらの緊張感を作り出す役目を担っていた。
作りと質感
コンバット用途らしく動きやすさを重視した裁断で、無駄な装飾を削ぎ落としたシンプルな構造になっている。数が出ない希少品であるだけに、同型の資料としての価値も高い一着だ。
いま、遺産として
演習の中で敵役を演じ続けたこのコートは、表舞台に立つことのない任務を淡々とこなしてきた。数少なく残る個体として、演習という名の静かな戦いの記憶を今に伝えている。









