使われなかった一本
マーパット、正式には「Marine Pattern」と呼ばれるこの迷彩は、米海兵隊が2000年代初頭に採用したデジタル柄だ。小さな四角いピクセルを組み合わせることで輪郭を分散させ、肉眼にも光学機器にも認識されにくくする狙いがある。
デザートカラーは砂漠や乾燥地帯の任務を想定した配色で、乾いた土や岩肌に紛れるよう設計されている。
サイズ表記と採寸
サイズはM-R、ウエスト84cm・股下丈82cm・総丈106cmという実寸を持つ、シリーズの中でも標準的な規格だ。
作りと質感
ウエストはアジャスタータブとベルト通しで調整でき、体格や着込む枚数に応じて締め具合を変えられる。腿には大きめのカーゴポケット、膝には当て布用のポケットが縫い付けられており、匍匐や跪きが多い任務を想定した実用一辺倒の作りだ。
いま、遺産として
未使用のまま届いたこの一本は、袋を開けた瞬間から現場に立てる状態を保っている。着られることのなかった時間そのものが、この個体の価値でもある。













