迷彩をまとった旅行鞄
マーパット柄をまとったスーツケース、中古品である。生活防水仕様で110cm×60cmという大型サイズは、兵士の私物や装備一式を一度に運ぶことを想定している。
迷彩柄の鞄という発想
戦闘服と同じデジタル迷彩を鞄にまとわせることで、基地間の異動や帰国時の携行品としても部隊の一員であることを示す役割を果たした。実用性と帰属意識が同居した品である。
作りと質感
生活防水の生地は多少の雨や湿気を弾き、110cmという全長は衣類一式や装具をまとめて収納するのに十分な容量を持つ。使用感は、実際に運ばれ続けてきた証でもある。
いま、遺産として
戦闘の道具ではなく移動の道具として、基地の日常を支えてきたもうひとつの顔がここにある。







