戦場の食卓から
MRE(Meal, Ready-to-Eat)は米軍の個人携行糧食で、調理設備の無い前線でも一食が完結するようパッケージ化されている。本品はMENU17、具材はスロッピージョーで、ひき肉をトマトソースで煮込みパンに挟んで食べるアメリカの家庭料理を糧食に仕立てたものだ。
アメリカの味を前線へ
スロッピージョーは学校給食にも並ぶほど親しまれた料理で、故郷の味を糧食に取り入れることは兵士の士気維持にもつながるとされてきた。番号で管理された献立の一つとして、他のメニューと合わせて支給されている。
作りと質感
多層フィルムのレトルトパウチは常温保存と衝撃への耐性を兼ね備えた軍用規格品で、未開封のまま保たれてきたことで支給当時の姿を留めている。
いま、遺産として
食すための品ではなく、野戦糧食という兵站の記録として今に伝わる一点。







