戦場の食卓から
MRE(Meal, Ready-to-Eat)は米軍の野戦携行食で、火や水が乏しい環境でも一パックで一食が完結するよう設計されている。本品はMENU 16、具材はチキンファヒータで、トルティーヤに巻いて食べるメキシコ料理系の献立を糧食化したものだ。
MENU 16という選択
献立は数十種が用意され、兵士は箱の中から好みの番号を選ぶ形で支給を受ける。ファヒータは香辛料の効いた鶏肉料理で、単調になりがちな野戦食にあって人気の高いメニューとして知られている。
作りと質感
多層構造のレトルトパウチは常温での長期保存と輸送時の衝撃に耐えるよう作られた軍用規格品で、密封状態が保たれている限り中身は支給当時のまま保たれる。
いま、遺産として
味わうための品ではなく、兵站の末端でどんな食事が用意されていたかを示す記録として棚に置かれている。







