戦場を背負った一台
ベトナム戦争期に使われたフィールドパックで、極上品という状態の良さが際立つ一点。縦約45cm、横約29cm、幅約9cmというサイズは、背負って行動する兵士の体格と行軍距離を考えて設計されたものだ。
ジャングルでの役割
この時代の携行装備は、後に標準化されるアリスシステムへ移行する過渡期にあり、各部隊や個人の工夫が色濃く残っていた。リュックとして食料や個人装備を詰め込み、湿度の高いジャングルの中を移動する兵士の背中を支え続けた。
作りと質感
半世紀近い時を経てなお極上品と呼べる状態を保っているのは驚くべきことだ。生地の張りや縫製の丁寧さから、当時の製造水準の高さがうかがえる。
いま、遺産として
ナム戦という時代を生き抜いた実物が、劣化少なく手元に残っていること自体が貴重だ。歴史の重みを軽やかに背負う一台として、静かに語りかけてくる。









