この装備について
ABU(Airman Battle Uniform)は、アメリカ空軍が独自に採用した戦闘服の名称である。試作は2003年、ベトナム戦争期のタイガーストライプ迷彩を下敷きに進められた。
かつて各軍が共通の迷彩を使っていた時代から一転、4軍がそれぞれ自軍向けの柄を開発するようになった転換点に生まれたのが、このタイガーパターンだった。
空軍だけの柄
緑と灰を基調にした縞模様は、砂漠でも都市部でも突出しすぎない中間色として設計されている。陸軍のACUや海兵隊のマーパットとは一線を画す、空軍の独自色を主張する数少ない被服のひとつだ。
作りと質感
このパンツはM-Rサイズ、ウエスト89cm・股下丈78cm・総丈109cm。新品・未使用のまま保管されていたもので、生地に緩みや型崩れがない。ポケットの縫製やリップストップの織り目にも、実戦を想定した頑丈さが表れている。
いま、遺産として
袖を通されることのなかった一本だが、だからこそ当時のまま形を保っている。基地から届いたそのままの姿を、資料として残しておきたい。












